【植物プランクトンとは?】魚介類が元気に成長するための栄養源

「植物プランクトン」は、食物連鎖における基礎として非常に重要な役割を果たします。人間が魚を食べ、魚介類は動物プランクトンを食べて成長し、動物プランクトンは植物プランクトンを食べて成長します。つまり、魚介類からすれば、水中に植物プランクトンが豊富にあるかどうかで、数が増えるか(元気に成長するか)が決まるわけです。
そして、牡蠣のエサもまた「植物プランクトン」です。ですから、おいしい牡蠣を養殖するには「植物プランクトンが漁場に豊富にいること」が絶対的条件となります。
では、植物プランクトンは誰が作っているのでしょうか?漁師さん?人間?いえいえ、植物プランクトンを作っているのは「自然」です。「海と川と山」が生み出す栄養のおかげで、植物プランクトンが成長し増殖するのです。
ここで一つ、このような疑問を持たれた方もいるかもしれませんね。
「植物プランクトンって山も関係してるの?」
意外かもしれませんが、海の力だけでは「植物プランクトン」は増えません。川と山の力があってこそ、植物プランクトンは豊富に増えることができ、やがては魚介類の豊富な栄養源となることができるのです。

【山と川と海の関係】山と海を川が繋ぐことで栄養豊富な漁場ができる!

魚介類のエサとなる「植物プランクトン」は、水中の栄養分を使って光合成をしながら成長して増殖します。しかしながら、海中は植物プランクトンにとって必要な栄養分(例えば、リン・窒素・カリウム・鉄分など)が実は足りないのです。では、海は植物プランクトンに足りない栄養分をどうやって補っているかというと、「川が山の栄養分を運んでくる」のです。山々の腐葉土の栄養が川に溶け込んで、川が海に流れ出ることによって、海はさらなる栄養を得るのです。つまり、山と川と海の三者がうまく連携することで、海の栄養が豊富になり、結果として魚介類が元気に成長したり増えたりするのです。「山(森)は海の恋人」とか「山が荒れると海が荒れる」とか言われるのは、こういう理由があるからです。
寄島の漁場で言えば、「海」はもちろん日本最大の内海である「瀬戸内海」、「川」は岡山三大河川の一つである「高梁川」、「山」は自然豊かな「浅口市の山々」です。つまり、「瀬戸内海×高梁川×浅口市の大自然」の組み合わせによって生み出される質の高い栄養が、寄島の魚介類を育てているのです。



【高梁川の役割】海の塩分濃度を下げて植物プランクトンを増やす

高梁川には、山々の栄養分を海に運ぶこと以外に、もう一つ大きな役割があります。それは、「海の塩分濃度を下げて植物プランクトンを増やすこと」です。
確かに海と川のあらゆる場所に植物プランクトンは存在していますが、場所によって植物プランクトンが多い、または少ない、という違いがあります。(つまり、海や川は場所によって、栄養が豊富な場所とそうでない場所がある、ということです。) 実は、植物プランクトンには、最も居心地よく住みやすい環境条件があるんですね。その環境条件とは、「(植物プランクトンが存在する)液体中の塩分濃度があまり高すぎない」ということ。ですから、海水ほどの塩分濃度より低い水域の場所の方が、植物プランクトンがいっぱいいるんですね。 では、海と川において「植物プランクトンが多く生息する場所」はどこか?と聞かれれば、その答えは「海と川が交わる部分」です。川が海に流れ出ることで、川の淡水(塩分濃度が低い水)と海の海水(塩分濃度が高い水)が混ざって、「塩分濃度が低い水域」が生まれます。その「塩分濃度が低い水域」こそ、植物ブランクトンが多く発生する場所であり、魚介類に豊富な栄養をもたらしてくれるのです。



【瀬戸内海の役割】牡蠣を優しくも厳しくもしっかり育ててくれる

「瀬戸内海」の海は、植物プランクトンの生成以外に、「牡蠣の養殖」において非常に重要な役割を果たしてくれます。それは、「牡蠣を(優しくも厳しくも)しっかり育ててくれること」です。この説明だけだとちょっと分かりにくいですよね。詳しく説明致します。

まず、「瀬戸内海が牡蠣を優しく育ててくれる」ことについて説明しましょう。
なんと言っても、牡蠣の養殖で重要なのは「潮の流れ」です。というのも、牡蠣だけでなく海にいるすべての生き物は、潮の流れで運ばれる植物プランクトンを食べて生きているからです。(潮は植物プランクトンだけでなく「酸素」も運んでくれます。)潮の流れが大きければ大きいほど、植物プランクトンも多く運ばれます。(現に大潮の時には魚が大量に集まってきます。)
そして、寄島近海の遠浅は潮の干満差が大きいです。ですから、その一帯の水域は潮の流れが速くなり、結果的に豊富な植物プランクトンを牡蠣にもたらしてくれます。つまり、「瀬戸内海が牡蠣を優しく育ててくれる」と表現したのは、潮の流れによって豊富なエサ(植物プランクトン)を牡蠣に与えてしっかり育ててくれるという、親の愛情にも似た優しさがあるからです。

では、「瀬戸内海が牡蠣を厳しく育ててくれる」ことについて説明しましょう。
牡蠣の養殖において、「抑制」という作業があります。この「抑制」という作業は、潮の満ち引きを利用して行われるもので、言わば質の高い牡蠣に育てるための「特訓」です。潮が満ちた時にだけ牡蠣に植物プランクトンを食べさせ、エサの摂取を一時的にセーブして成長を抑制することで、この後牡蠣が体内に栄養を溜め込みやすくさせます。一方で、潮が引いた時に日光を当てて貝を開け閉めさせることで牡蠣を鍛え、環境の変化に耐えうるほどの抵抗力を身に付けさせます。このように潮の満ち引きを利用した「抑制」という工程によって、牡蠣を鍛えて質を高めるのです。この点が、「瀬戸内海が牡蠣を厳しく育ててくれる」と表現できる理由です。瀬戸内海は、潮の流れと満ち引きによって、牡蠣を決して甘やかすことなく、優しくも厳しくも立派な「寄島かき」へと育ててくれるのです。
これまで説明してきた通り、「寄島かき」とは、「瀬戸内海」と「高梁川」と「浅口市の大自然」が生み出した豊富な栄養を存分に食べて、「瀬戸内海」と「高梁川」が優しくも厳しく育てた、良質のバージンオイスターなのです。大自然が生み出して育てた「寄島かき」の質と味が確かなものであることは疑いの余地がないでしょう。





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